2013/09/27

危機、危機、危機

2006年の創業依頼、何度も危機が訪れた。

  1. 2008年頃(<=はっきり覚えてないのですが・・・。)のA社危機。
  2. 2009年のリーマンショック(リーマンショックは2008年ですが、弊社に影響が出たのは翌年あたりでした)の危機。
  3. 2010年頃のB社危機。
  4. 2012年の10~12月の円高(1ドル=80円)時の危機。

出願人であるメーカーさんの業績が悪化すれば当然翻訳会社も影響が出ます・・・。

当たり前の話ですが、翻訳会社は、どんなに優秀な翻訳者を揃えたところで、どれほどITに投資しようが、仕事がなくなれば売上がなくなるわけですから倒産しかないわけです。

記憶にあるだけで少なくとも4回の大きな危機が訪れました。小規模にはもっと頻繁に事件は発生しているのですが、性格的に悪いことはあまり覚えていないので小さな危機は全て忘れました(笑)。

そのときに倒産しててもおかしくなかったと今になって思います。

でもなんとか乗り切ってきた。

乗り切れた理由は、「仕事を選ばなかったこと」と「単に運が良かったこと」だと思います。

基本的に打診されたお仕事は全てお引き受けしたと思います。条件悪いお仕事も、お安いお仕事も。全てではないか・・・。

2013/09/09

スロー経営

オリンピック東京開催決まりましたね!でも弊社は特許やリーガル翻訳中心なのでそれほど恩恵はないでしょうが・・・。

ところで2013年9月からの新年度の経営スタイルが決まった!

「スロー経営」

これで行きます!

スローライフって最近言いますが、それは個人の方の生き方に関するものだと思います。スロー経営というのは法人の経営に関するものだとお考え下さい。

ファスト経営もいいんでしょうかが、弊社はスロー経営を実践します。

顧客重視、顧客満足を目指すと、顧客にご満足いただくためときには無理なご要望もお受けしようとしてしまいます。そうするとどうしても土日出勤、早出、残業をスタッフに強要してしまいます(私は別に土日出勤でもいいんです。事務所好きだから)。これはやらないということです。

土日出勤、早出、残業が続く職場って嫌でしょ・・・。

冗談は抜きにして、社長重視、スタッフ満足を目指すということです。これぐらいがちょうどいいと思います。それがスロー経営。

でも売上目標は絶対に達成するつもりです!

2013/09/06

独立してお金がなくても使った方が良いと思う有料のサービス

今回は、有料でもいいから使った方がいいというサービスについて書きます。私が独立した頃をちょっと思い出したりします。

・税理士さん

ご存じの通り、税金に関するプロフェッショナルの士業さんです。経理を詳しい場合、自分で経理処理は可能だと思いますが、経理処理を行う時間がもったいないので、報酬をお支払してプロに代行していただいた方が自分の時間を有効に使えると思います。

・アシスタント(秘書)

私の経験からアシスタントは絶対に必要です!雑用を全部ど~んと投げれるアシスタントさんは最高~!たとえ時給をお支払しても雑用をこなしていただけるとむしろ売上は大きくなります。

・行政書士

わたしはまず会社登記でお願いしました。本を読んで自分で調べても会社登記は可能だと思いましたが、設立してすぐ仕事が忙しくなったため行政書士さんにお願いして会社登記をしていただきました。

その後利用しているのは、契約書作成時です。法人の場合、色々契約書を交わす必要がありますので、クライアントから提示された契約書の内容のチェックや、締結していただく契約書の作成をお願いしています。ネットで検索しながら自分で作成も可能でしょうが、法人としてはそれでは訴訟に至った場合、困るのでプロに作成していただいています。

行政書士さんは実はそれほどお高いフィーをお支払する必要もなく、身近にいる法律のプロです。大切な契約書の作成のときだけお願いしても良いと思います。内容にもよりますが、1万円代で契約書を作成していただくことが可能です(ただし料金は行政書士さんによって大きく異なると思います)。

・廃棄用紙処分会社

実は、以前は、廃棄用紙は事務所に備え付けのシュレッダーで処理をしていました。1か月分をまとめて処理していましたが、結構な量なのでそれなりに時間がかかります。昔は、ストレス発散のために自分でシュレッダーをかけていたこともありますが、今は、廃棄処理の専門業者さんにお願いしています。小さいな箱なら300円程度から処理をしてくれます。廃棄証明書の有料ですが発行可能です。

・会社のドメインのメールアドレス

ホームページを作成するかどうかはご自由だと思いますが、少なくとも会社のドメインのメールアドレスは必要でしょう。フリーランサーならともかく法人組織にしたければメールアドレスはフリーメールというのはなかなかクライアントに信用してもらいにくいと思います。

以上、これだけはお金を払って有料のサービスを利用した方がよいものを私なりに書いてみました。

もっと他にもあったと思いますので、思い出せば追加したいと思います。

2013/09/04

翻訳ソフトの無償提供が標準になる

翻訳ソフトには様々な種類があります。商品名ですのでここには記載しませんが、色々と市場に出回っています。

翻訳者さんはご自身が気に入ったソフトをお使いだと思います。しかし5年以内に翻訳ソフトの購入の必要はなくなります。ここに断言します!

5年以内に翻訳ソフトの購入の必要はなくなります!

なぜなら翻訳会社が無償で提供してくれるようになるからです。以前は大資本の翻訳会社しか社内開発者を雇えないので少数の大翻訳会社のみが翻訳ソフトを翻訳者に無償提供していました。しかし今は低価格で翻訳ソフトを開発してくれるベンダーが世界中に存在するため小規模の翻訳会社でも社内に開発者を雇うことなく翻訳ソフトを翻訳者に提供できるようになりました。

ですから翻訳者さん周辺ソフト、つまり、校正ソフト、用語一括ソフト、QAソフト等のみを揃えればよいことになります。

ちなみに弊社ではすでに翻訳ソフト(正式にはソフトではないかもしれませんが)を登録翻訳者に無償で使っていただいています。

これが5年後の標準です。

もう一度書きます。

5年以内に翻訳ソフトの購入の必要はなくなります!

2013/09/02

なぜ翻訳者さんの翻訳には抜けがあるのか?

翻訳者さんの翻訳には抜けがある。絶対にある。どんな大ベテランのプロの翻訳者さんにも抜けがある。著書もあります、翻訳学校で講師を勤めていますといったベテランの翻訳者も抜けがある。抜けのない翻訳はない。もう一度言う。

「抜けのない翻訳はない。」

これだけ技術が発展して、エラーを回避する方法が無数にある。参照符号の抜けを探し出すマクロがある。段落番号を自動で生成してくれるマクロもある。数字が正しくターゲットにコピーされているかどうかを調べるマクロがある。トランスレーションメモリを使用して翻訳する際は、翻訳しやすいようにセグメントを最小限化できる。その他様々なマクロやソフトが市販されている中で、なぜ「抜け」が発生するのだろうか。

理由は様々だろう。思いつくままに書いてみる。

  • マクロが正しく動作しなかった。
  • チェック用のソフトを正しく操作しなかった。
  • 目視で見逃した。
  • 老眼のため見えなかった。
  • 妻や恋人と喧嘩した後だったので正常心でチェックできなかった。
  • 翻訳を自分でやってチェックも自分でやっているので、そもそもチェックとは言えないチェックを行っていた。
  • 翻訳作業をしている部屋で子供が野球のバットスイングを始めた。危なくて気が散ってチェックが進まなかった(妻や恋人がダイエットのエクササイズを大音量の音楽とともに始めたというケースもある)。
  • お出かけの約束の時間が迫っていたのでチェックがおろそかになった。
  • 体調が悪く、チェックというか翻訳自体も無理だった。
  • 翻訳テキストの量が多かった(15万ワードぐらい)ため、後半の段落を翻訳している頃には最初の段落の話の筋なんてすっかり忘れてしまっていてチェックどころか、全体像すら見えてこなかったので抜けだらけになった。
  • 理解できないテキストだったので翻訳自体が苦痛以外のなにものでもなく、最終的にはこの仕事を振ってきた翻訳会社の担当者が悪いと思いだし、やる気もうせてしまったため抜けだらけになった。
  • そもそも性格的に特定の仕事に集中できないので後半だけと言わず冒頭も中盤も抜けだらけだった。
  • 仕事に対して真摯に取り込めない(翻訳作業中お酒を飲んだりする)性格なので抜けが大量発生した。
  • 飼っている犬が散歩に連れて行けとせわしなくせがんでくるのが面倒臭いがしょうがないので連れて行った。すると友人と出会ってしまってそのまま数時間に渡って居酒屋で時間を浪費した。帰宅した頃にはテンションがなえてしまって翻訳どころではなくなっていた。このローテンションで作業を嫌々続行したため自分でも情けないぐらいひどい翻訳になったしまったにもかかわらずチェックは翻訳会社がすればよいとうそぶいた結果、やはり抜けだらけだった。

翻訳会社のチェック担当者は翻訳には必ず抜けがあるのでそれを探し出すことがライフワークであるという人もいる。

どんな大ベテランが翻訳しようが上のようなチェック担当者にかかれば1つや2つは抜けが出てくるものだ。

ただし確率で言うと、1万ワードの翻訳で2ワード分抜けがあっても、抜け率は、「2/10000」=0.02%である。人間の作業として許容範囲と言えるかもしれない・・・。

納品する前にもう一度チェックしても無駄です。どんなマクロやソフトを使おうがチェックはやはり他人がしないとチェックとは言いません。

2013/09/01

翻訳者さんの提出遅延はなぜ起こる?

今回は、翻訳の遅延について書いてみたい。

年間、ほんの数件(ゼロに近い)だが翻訳者さんからの翻訳が約束した納品時間およびその日を過ぎても弊社に納品されないことがある。

翻訳会社からすれば、きっとご家族になにか不幸でも起こったのか?通信エラー化?ひょっとして迷惑メールボックスに入っているのでは?と色々考える。

そんなときは現状報告のメールを下さいとお願いするのだが、こんな答えが返ってくる。

「チェックに後数時間必要です。」
「納品日を間違っていました。」
「納品用のファイル形式にエクスポートする方法がわからなくて困っています。」

などである。

どういう理由にせよ、事前に遅れる旨の連絡を入れないことが問題である。

弊社の場合は、クライアントに納品する48時間前には最低でも納品していただいているので、ちょっとぐらい遅れても普通は問題ない(ないとは言い切れないが)。

事前にご連絡さえいただければ新たに納品時間を設定することもできるし、とりあえず完成しているところまでを送るように指示することもできる。

もし1分たりとも納品に遅れては困る場合、POに「納品日:xx月xx日、12:00厳守」のように絶対に送れないで下さいというメッセージを入れる。入ってないということは少々遅れても問題ないはずである。これは弊社だけではなく他社さんも同じことが言えると思う。

では、遅延が起こった場合はどうするかというと待つしかないわけであるので納品されるまで待ちます。

そして検品をするわけだが、遅延はしたが翻訳の内容に問題がなければ、「今後、送れそうな場合は、必ず事前にご連絡いただきますようお願い申し上げます。」のようなメールをもうちょっとねちねち感を出して翻訳者さんに送る。

しかし遅延はするわ内容もだめな場合は、「合理的に判断して次回からはお願いしないことになりました。本日をもってxx様との契約を解除いたします」のようなストレートな契約解除メールを送ることになる。

遅れそうな場合は事前にその旨を伝える、たったこれだけのことなのに・・・。