2016/03/14

「特許翻訳会社社長が教える!トライアル合格率を劇的に上げる方法」講師しました

3月13日にILC国際語学センターさんでセミナー講師を務めさせていただきました。

アンケートにお書きいただいたコメントをちょっとだけご紹介します。基本的に、好意的なコメントばかりでしたので一安心です。


  • 「チェックリスト大変参考になった。」
  • 「トライアルに合格するためのコツが分かってためになった。」
  • 「MKさんのお話もきけて良かった。」
  • 「翻訳者の心構えを具体的に説明していただき、参考になりました。」
  • 「いただいたトライアルチェックリストは、今まで認識していなかった項目も多かったのでとても参考になりました。」などなど


え~と、これはあ~で、それはそ~です。

セミナーに参加くださった皆さん、トライアルは頑張って下さいね。

事務所の勉強会を開催しました。

事務所の勉強会を開催しました。定期的に開催する予定です。

本日は、シニア・トランスレータから自身の翻訳手順についてプレゼンを行って、それに対して、意見とういか質問を受け付けました。

興味深かったのは、単語を検索する場合、信用度が高い順は、


  1. 論文
  2. メーカーが発表しているテキスト
  3. 各国の特許庁の明細書


だということでした。

明細書は、最も誤字脱字の多い技術文であるのでしょーがないですね。

それから翻訳上のミスを防ぐ手段としては、コピペできる数字や記号は、コピペすることですね。ゼロからタイピングするとミスする可能性がありますので。

また翻訳は、調査力ですね。調査方法は身につけたほうが良いです。絶対に。

2016/03/05

いい翻訳とそうでない翻訳の特徴とは?

いい翻訳とそうでない翻訳の特徴について結論から書きます。

(1)短い語(単語)を正しく訳せている。
(2)長い語(センテンス)を「修飾語と非修飾語との関係が正しく理解しながら」を正しく訳せる。

以上です。非常に単純だと思います。

ですので、チェックを開始して、かなり最初の方(1ページ目とか)で単語レベルで誤っていたり、関係代名詞や複文を修飾語と非修飾語との関係を破綻させたまま訳していると、あ~この翻訳駄目だと感じます。

確かに単語の訳が適訳でないと該当分野には詳しくないと想像できますし、一見複雑なセンテンスでも内容が分かっているとたとえちょっとぐらい文法が破綻していても訳せるはずですしね。

翻訳をチェックする立場のスタッフからのいい翻訳の具体例も挙げます。

スタッフA
・用語の誤訳がない
・化合物名に誤りがない
・at least one ofを適宜訳し分けることができる(1つのor1種の)
・重量%の分母が分かっている
・at least, at mostを適宜、「以上」「以下」と訳せる
・当該技術分野の用語を使用している
・関係代名詞等の掛かり方に誤りがない

スタッフB

・話の流れに整合性がある
・文脈によって選択すべき訳語が異なる場合(例えば、reduce(還元、減少)やgroup(基、群))に、正しい訳語を選択している
・訳語の統一度が高い
・長い文章でも係り受けに間違いがない
・文意が理解できていると、文法的にも間違いが少ないと思います。
・逆に技術内容又は原文が理解できていない場合、訳文を読んでも文意がわからないことが多いです。

とにかくいい翻訳は、チェックが楽です(笑)。