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2015/06/22

海外営業って言ってもね

本日は、海外営業に関して書いてみたい。「海外営業」と聞いてどのようなイメージがあるだろうか?ひょっとして結構カッコイイとかのイメージではないでしょうか。確かに国内営業より海外営業の方がイメージの差というものがあるかもしれませんね。

我々は、以前にも書きましたが海外の営業所みたいなものがありませんので、「海外営業=ネット営業」です。ホームページは、日本語と英語とを用意しています。勿論、海外営業用のHPは後者ですね。

日本語:http://www.mkhonyaku.com/
英語:http://www.mktranslationfirm.com/

うへ~おまえんとこのHPださ~!という声が聞こえて来そうですね。しかし勘違いしてはいけません。

HPはデザインのカッコ良さはどうでもいいんです。お客さんを呼び込んだかどうかが勝負です。ださくてもいいんですよ。別に。

勿論、デザイン重視の業界もあると思いますが、「HPのデザイン=売上」という公式は、少なくとも翻訳業界には通用しないと思います(ひょっとして通用するのかも?)。

この仕上がりのHPで海外のお客さんから反応を待っているわけですから、かなりチャレンジャーかもしれません(なんとかしなくてはならないので現在策を講じております)。でもちゃんと反応はあります。現在取引をしている海外のお客さんはHP経由です。

我々の海外営業に関しては、本当にHPを設置してるだけ。昔は、ダイレクトメールなんかも不定期に送ってましたが、今は廃止しました。営業って結構恋愛と似ていて、追っかけても相手は離れていくだけです。ちょっと待ちの姿勢も必要です。

海外営業というのはそれほどカッコイイものではありません。存じ上げている翻訳会社さんでは、営業マンが夜まで残って(時差の関係で)、べたに電話を1件、1件掛けるそうです。夜遅くほとんどの人が帰ってしまったオフィスで、寂しく海外に電話をしている営業マンの姿を想像すると、涙が出ますね。でも電話さえあれば、国内にいながら海外営業ができます。

海外であろうが、国内であろうが営業ってこんな感じで泥臭いところがあります。先日お話しした大手の翻訳会社の営業担当の方は、10回訪問しても仕事をいただけないお客さんがいると言っていました。諦めずに15回訪問するつもりだと笑って話されていました。

実際、手段はなんでもいいと思います。電話営業もあるだろし、ファックスDMもあるだろうし、海外での展示会出展もあるだろうし、個別訪問もあるだろし。コンテンツマーケティングと言うか、ブログ記事を書いて知名度を広めるというやり方もあるし、営業は結果が全てですから、お客さんを獲得さえできれば(ルールさえ守れば)結果オーライみたいなところがあります。

事務所にも色々な翻訳会社からDMが届きます。郵便でも来ます。ベトナム語とか、チェコ語とか、ルーマニア語とか、エジプト語とか。でもあんまり我々をターゲットにしてるわけではないみたいなDMも多いですが・・・。海外のベンダーさんのDMを見てると気づきますが、ベンダーさんの特徴はとにかく「我が社はTradosを使っています!」だけ。もっと他に売り込むことあるだろと思いますが・・・。

仕事を取ってくれのが僕の仕事なので別に感謝してくれとは言いませんが、お仕事獲得するのって簡単じゃないんですよ。本当に。

せっかく獲得しても、価格交渉とか、送金方法とか、支払いに用いる外貨(ドル又はユーロとか)も決める必要があります。

クライアントによってはISOを取得している関係(多分その関係)でその分野に精通している翻訳者又はその分野の学位を取得している翻訳者以外は翻訳を担当させてはならないという契約もあります。

せっかく最終段階まで辿り着いても交渉が決裂する場合も勿論ありますね。勿論、こちらからお断りする場合もありますし、断れれる場合もあります。残念ではありますが、ご縁がなかったということでしょう。僕は気にしません。営業ってこんなものだと思います。


射撃を楽しむオフィス・マネージャー(自称「営業のプロ」)。